2012年5月21日月曜日

作用・反作用その3

一般的な西洋医学では、刺激に対して反作用として出ている体の反応に着目し、病名をつけ、その部分に対して薬を処方します。
悪い物を食べた(体に対する作用)結果、急激な排便という形で体内に入った不要なモノを排出しようとしている状態(体がとった反作用)に対して『下痢』という病名をつけて、下痢止めを処方する・・・というような事です(最近は悪い物を食べた結果の下痢に対して下痢止めを取るのは良いことではないので飲まない様に、という話も出てきましたけど、下痢止めをとることによって体内に留まった毒素の事を考えたら当然の事、ですよね)。

ある刺激の結果出ている症状を薬で治療(実は単なる抑圧でしかないのですが)しようとすると、体はどのように反応をすると思いますか?
体の中に原因はまだ残っていますが、薬の作用のせいで十分に反応が出し切れないという状態になった結果、体はもっと頑張って反作用をおこして「原因がまだ体の中に残っているんだよ〜っ!」と知らせようとするわけです。例えば下痢止めの効果が消えたとき、もっと酷い下痢という症状が出てくる・・・、等という反応をおこすわけです。
実は単に自分の体の中から不要なモノを出そうとしているだけなのですから、これはある意味、自然の法則に従った正しい反応と言えるのですけどね(でも、激しい下痢は辛いから一刻も早く止めたい! と思うのも自然の反応だとも思いますが・・・)。

私がホメオパシーと出会う以前、風邪をこじらせて咳がなかなか止まらず、市販の薬を飲んでも駄目だったため、病院に行って処方薬を貰って飲んだ所、アレルギー反応が出ちゃって呼吸困難に陥って真夜中近くに救急車で救急病院に担ぎ込まれたことがあるんですよね。
病院ではまず吸入処置をされ、それでも呼吸困難が全く治まらなかった為、点滴処置を受けました。
点滴を打って30分もすると、驚くほど普通の呼吸に戻っちゃっうんですよ。そりゃー魔法にかかったようなミラクル状態です。
当直医師には入院を勧められましたが、すっかり元の状態に戻った(と思っていた)私は「もう元に戻ったので大丈夫です! ありがとうございました♪」とキッパリ元気に宣言をして帰宅をした訳です。
帰宅して数時間後、どうなったと思いますか?
そうです。呼吸困難再び、でした。
薬の効果が切れたとたんに、酷い呼吸困難が復活した訳なのです。
で。
翌朝、朝イチでヘボヘボな状態で昨晩救急車で運び込まれた病院に再び向かった私に会った夕べの当直医師は「夜中にまた救急車で戻ってくると思ってたんですけどね〜」と言ってくれました。
なんぢゃ、そりゃ〜・・・!?(今思えば、薬効が切れたら症状が復活するというのを医師は知っていたからこそ、入院を勧めた訳だし、前述の様な発言となったのでしょうけどね)。
多分、あれらの経験が医師不審(いや西洋医学不審かな?)への第一歩だったのかもしれません。

いずれにせよ。
薬によって無理矢理症状を止めた場合、まぁまぁの自己治癒力がある体だったら、薬効が切れた時点でもっと酷い症状を出すというのは理にかなったことなのです。
実は薬というのは症状を一時しのぎに緩和させ、その間に自然治癒力で原因を排除してくれるのを待っているだけ、なんですよね。
この為、症状が再発したらより強い薬にとシフトして行く・・・、というのも自然の流れ(?)といえるのかもしれませんね。

ですので例えば、最初に挙げた下痢の場合でも、薬によって症状を抑圧している間に下痢という形ではなく体の他の解毒機能が有効に働いて体内に残っていた毒素を通常の代謝モードで体外へと排出してしまえれば酷い下痢復活! ということにはならずに済む可能性もあります。
でも、この場合でも薬が治してくれたわけではなく、実は私たち自身が持っている自然治癒力が治しているわけです。
または体が反作用をおこすのをあきらめてしまう、という可能性もあります。この場合、なんか体調がハッキリしないんだよな〜・・・、という状態が長く続くのですが、このハッキリしないという原因は体内に不要な毒素が残っているから、なんですね。